今でこそ日本を代表する名バイプレイヤーとして揺るぎない地位を築いているが、その道のりは決して平坦なエリートコースばかりではなかった。1980年代後半、アイドルグループのメンバーとして芸能界入りを果たした彼女は、華やかな表舞台の裏側で自らの「表現者としての立ち位置」を模索し続けていた。
転機となったのは、劇団での舞台経験と90年代後半からの映画出演だ。小劇場やインディーズ映画の現場で泥臭く揉まれ、演劇の基礎を徹底的に叩き込んだ。単なる「可愛いアイドル」からの脱却は簡単なことではなかったが、一歩ずつ着実に役の幅を広げ、ついには実力派女優としての評価を揺るぎないものにした。今の静謐な演技の裏には、こうした泥臭い努力の蓄積が存在している。