最近のイベントシーンでひときわ異彩を放っているのが、事前情報を極限まで伏せた「ミステリー型イベント」の台頭だ。SNS上では数日前から意味深な暗号やカウントダウン動画だけが投稿され、具体的な開催場所や内容は当日の朝に明かされる。
タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する時代と言われながらも、こうした偶発的な驚き(セレンディピティ)に対する熱狂は増すばかりだ。「失敗したくない」という心理の裏返しとして、「予期せぬ感動に出会いたい」という欲求が強く存在している。計算されたサプライズが、SNSを通じた爆発的な口コミを生み出している。