カメラのライトが消え、リングを降りた彼がセカンドキャリアの舞台として選んだのは、夜の街・新宿歌舞伎町だった。華やかなタレント活動から一転、彼が飛び込んだのは生き残りが極めて厳しい飲食業界の世界だ。
現在、彼が自らオーナーとして手腕を振るっているのが、ファンや地元の常連に愛される名店「BARチョコボールファミリー」である。知名度だけに頼った一過性のタレントショップとは完全に一線を画す。自ら連日カウンターに立ち、酒を注ぎ、訪れる客一人ひとりと親身に会話を交わす。かつてのトップスターとしてのオーラを保ちつつも、泥臭く現場に立ち続ける謙虚さこそが、長年店を存続させてきた最大の原動力だ。