事実無根の「在日説」がネット上で噂されるようになった背景には、2010年代前半に急増したアフィリエイト系まとめブログの存在が大きい。
当時のネットメディア環境では、アクセス数(PV)を稼ぐために「人気芸能人+出自・本名・噂」といった組み合わせのタイトルで記事を大量生産する手法が横行していた。確実な証拠や根拠が提示されることはなく、「本名が珍しい漢字である」「韓国風のファッションを披露した」「バラエティ番組での発言」など、日常の一コマが過剰に解釈され、尾ひれがついて拡散されていったのである。
さらに、多くのユーザーが半信半疑で「武井咲 在日」と検索することにより、検索エンジンのアルゴリズムが「関連性の高い人気検索語」として認識。入力欄に自動表示される補完機能が、新たな検索行為を誘発するというネガティブな循環が完成してしまった。