ホワイトハウスの歴代主たちも、この移動要塞への全幅の信頼を寄せてきた。ドナルド・トランプ政権下では、モータースポーツの聖地デイトナでトラックを周回するなど、その圧倒的な存在感を政治的パフォーマンスとしても活用した。一方、ジョー・バイデン政権下では、国際情勢が緊張を増す欧州やアジアへの外遊時に、動くコマンドセンターとしての機能が最大限に活用された。
政権が交代しても、車両の防護水準とその運用原則が変わることはない。大統領専用車ビーストを軸とした安全確保は超党派の最優先事項であり、最新の脅威シナリオに合わせて常にアップグレードが行われている。国際会議の現場において、各国の首脳が搭乗する車両の中でも、その異彩を放つスタイルと威圧感は他を圧倒し続けている。