白目をむく本当の意味とは?心理メカニズムから病気の危険サインまで

白目をむく本当の意味とは?心理メカニズムから病気の危険サインまで

白目をむく本当の意味とは?心理メカニズムから病気の危険サインまでについて重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

人が思わず目を剥き出しにし、黒目が上に押し上げられる動作は、本能的な視界確保や刺激からの回避行動に由来している。人間の視線行動を研究する心理学の領域では、言葉を伴わないノンバーバルコミュニケーションが感情伝達の8割以上を占めると言われる。顔面微表情の研究で知られる心理学者ポール・エクマン博士の知見を引くまでもなく、人間は極度の恐怖や予期せぬ衝撃に見舞われた際、視覚情報をシャットアウトするか、逆に過剰な光を取り込もうとして目が開いてしまう。

日本国内の研究機関や日本心理学会の年次大会等でも、感情の閾値を超えた際の身体言語(ボディランゲージ)の変化はたびたび議論の対象となってきた。人間は処理能力を超える強烈な刺激を受けると、脳内の情報処理を一時的に中断する。そのとき、緊張緩和の反射として眼球が上方へ運動し、結果として白目が強調されるのだ。つまり、白目をむくという現象は、感情がパニックを起こし「これ以上の情報処理は不可能だ」と外界へ発信しているサイレントなシグナルに他ならない。

小林 直樹
著者

小林 直樹

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