現在のイラストシーンにおける最大の特徴は、モチーフの多様性とスタイルの実験性にある。中でも爆発的な人気を博しているのが、「ネオ・タマムシシティ」や「ヤマブキシティの夜想曲」といった、架空の近未来都市を舞台にしたサイバーパンク風の作品だ。
土砂降りの雨の中、濡れたアスファルトに反射するホログラム看板と、そこに佇むルカリオやストリンダー。ネオンブルーとパープルの対比が醸し出すアングラな空気感は、若年層のクリエイターを中心に強い支持を集める。一方で、日本の伝統的な水墨画や浮世絵の技法を取り入れ、スイクンやエンテイを神獣として描く和風アプローチも健在だ。モチーフの文脈を再構築する自由度の高さこそが、このジャンルを加速させる最大の原動力となっている。