こうした取締りの先鋭化を象徴するのが、治安維持の最前線で展開された「歌舞伎町違法スカウト摘発プロジェクト」だ。繁華街での悪質なスカウトグループや風俗スカウト行為を一掃すべく立ち上げられたこの取り組みは、単なる一過性のキャンペーンにとどまらず、全国の主要都市における街頭捜査の手法を一変させた。
私服捜査員による密着マークや防犯カメラ映像のリアルタイム解析が常態化し、声をかけた人物の背後関係や組織性まで迅速に照会されるシステムが構築されている。かつては「個人的な声かけ」と主張して逃れようとする者が後を絶たなかったが、現在の現場では会話の録音データや移動軌跡が客観的証拠として速やかに収集される。スカウトに限らず、一般の通行人に対する執拗な声かけに対しても、このプロジェクトで培われたノウハウが惜しみなく投入されているのが実情だ。