大リーグの試合数はなぜ162試合?日本との違いや過密日程の真相

大リーグの試合数はなぜ162試合?日本との違いや過密日程の真相

大リーグの試合数はなぜ162試合?日本との違いや過密日程の真相の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

大リーグの試合数を巡っては、ファンやインターネット上でしばしば誤解が生じるポイントがいくつか存在します。正確な観戦知識として押さえておくべき論点を整理します。

誤解①:「春のオープン戦や秋のポストシーズンを含めて162試合である」
これは完全な誤りです。162試合はあくまで「レギュラーシーズン」のみの数値です。春季キャンプ中に行われるスプリングトレーニング(オープン戦)で各球団約30試合を消化します。さらに10月に開幕するポストシーズン(ワイルドカードシリーズ、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズ)に進出した球団は、最大で22試合の短期決戦を戦います。頂点に立つチームの年間総試合数は210試合以上に達します。

誤解②:「雨天中止になった試合はそのまま消滅する」
大リーグでは、雨天順延となった試合を切り捨てることは原則としてありません。後日の同一カードにおいて、同日に2試合を行う「ダブルヘッダー(Doubleheader)」として消化されます。なお、コロナ禍(2020〜2021年)に採用されていた「ダブルヘッダー時は7回制」という特別ルールはすでに廃止されており、現在は2試合とも正規の9イニング制で実施されます。ダブルヘッダーが組まれた日の選手の疲労度は極限に達します。

誤解③:「選手の怪我防止のために試合数を140試合程度に減らす議論が進んでいる」
インターネット上では定期的に試合数削減論が囁かれますが、現時点でMLB機構および選手会が試合数を削減する具体的な動きはありません。前述の通り、試合数の削減は球団の入場料・放映権収入の激減に直結し、結果として選手の年俸総額引き下げを招くためです。労使協約(CBA)の交渉においても、試合数そのものを減らすのではなく、ピッチクロック(投球間隔の制限ルール)導入による試合時間の短縮や、移動日の確保、ロースター枠の柔軟化によって選手の肉体的負荷を軽減するアプローチが選択されています。

佐藤 大輔
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佐藤 大輔

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