コーヒーに関する記念日として定着している「10月1日・コーヒーの日」についても、業界外ではその由来が誤解されがちです。「単なる語呂合わせではないか」「秋のキャンペーン用ではないか」といった声も散見されますが、国際的な農産物取引の仕組みに基づいた明確な理由が存在します。
全日本コーヒー協会(公式)が1983年に制定し、後に国際コーヒー機関(ICO)でも正式採用されたこの日の由来は、世界最大のコーヒー生産国であるブラジルをはじめとする中南米諸国の「収穫サイクル」にあります。
国際協定上、コーヒー豆の取引年度(コーヒー年度)は毎年10月1日から翌年9月30日で区切られています。つまり10月1日は、世界市場における「新年度の始まりの日」なのです。加えて、日本では秋口から温かいホットコーヒーの需要が急激に高まる時期でもあり、流通と実需の双方が一致する合理的な節目として定められました。