大手就職情報サイトやSNS上の人事担当者コミュニティを独自取材すると、選考面接における身だしなみチェックで最も多く指摘されているのが「Vゾーンの緩みと傾き」です。
大手金融機関で新卒採用を担当する面接官は、次のように現場のリアルを語ります。
「面接室に入った瞬間、ネクタイの結び目が第1ボタンから1センチ以上落ちてシャツの首元が見えていたり、大剣の裏地がめくれて小剣が横から飛び出していたりする学生が一定数います。どれほど立派な志望動機を語られても、『詰めの甘さ』や『緊張感の欠如』という無意識のシグナルを面接官は敏感に察知してしまいます」
特に就活ネクタイ結び方においては、過度なおしゃれさよりも「清潔感」と「堅実さ」が最優先されます。色が派手すぎないネイビーや落ち着いたエンジのレップタイ(斜め畝のある生地)を選び、セミウィンザーノットで正三角形に近い対称性を保つことが、面接官に安心感を与える王道パターンです。
また、結婚式ネクタイマナーをめぐっても、コミュニティサイト上で失敗談が後を絶ちません。かつての日本の結婚式では「白無地タイ」が定番視されていましたが、現代のフォーマルシーンではシルバーグレー、シャンパンゴールド、淡いパステルカラーのシルクジャカードタイが主流です。黒の無地タイはお葬式(喪服)を想起させるため慶事では完全なマナー違反となる点には注意が必要です。主賓や親族として出席する場合は、ウィンザーノットで格式高く胸元を構築するのがマナー上の正解となります。