ネット上のコミュニティやSNS、音楽レビューサイトにおけるファンの声を検証すると、「fish」に対する熱量の高さは群を抜いています。
「別れた直後に聴いて過呼吸になりそうなほど泣いた」「自分が言えなかった本音がそのまま歌詞になっている」といった共感の声が圧倒的多数を占める一方、「精神的に弱っているときは劇薬すぎて聴けない」という声すら見られます。これは、清水依与吏の歌詞が一般的なラブソングのような「綺麗事の救い」を用意せず、徹底して痛みに寄り添っている証左です。
ライブ演奏においても、「fish」は特別な位置を占めています。日本武道館や東京ドームをはじめとするアリーナ・ドームツアーの歴代セットリストを振り返ると、本楽曲は中盤のバラードセクションのクライマックスや、感情の緊張感が最も高まる重要な局面で披露されてきました。清水がギターをかき鳴らしながら、喉を絞り出すように歌い上げるライブアレンジは、音源以上の感情の濁流を生み出し、会場全体を静まり返らせる圧倒的な求心力を持っています。