ネット上の議論やSNSの書き込みでは、感情的な言説に伴う事実誤認が後を絶ちません。最も代表的な誤解が「竹島は日韓の海域の真ん中にあるのだから、半分ずつ分けるか共同管理にすればいい」という短絡的な折衷案です。
日本海における排他的経済水域(EEZ)の境界画定交渉において、日本側は一貫して竹島を日本領として扱い、竹島と鬱陵島の中間線を境界とすべきだと主張しています。対する韓国側は、竹島を自国領とした上で隠岐諸島との間に中間線を引くよう主張しており、両者の隔たりは根本的な主権の所在に直結しています。
もう一つの根強い誤解は、古文書に登場する「于山島(うざんとう)」の解釈です。韓国側は15世紀の『世宗実録地理志』などに記された于山島を独島であると主張しますが、歴史学的な古地図の分析では、于山島は竹島ではなく鬱陵島のすぐ隣にある小島(竹嶼)を指していた、あるいは鬱陵島の別名であったことが判明しています。地理的に目視できるかどうかという視認性の議論も、大気中の湿度や標高条件による錯覚が多く、近代的な測量技術に基づく領有宣言とは性質が全く異なります。