2001年の第1回大会から続くM-1グランプリの歴史は、日本の漫才シーンにおけるフォーマット革新の歴史そのものです。初代王者・中川家から始まった大会は、アンタッチャブル、ブラックマヨネーズ、サンドウィッチマンといった怪物たちを輩出し、漫才のスピード感と構成力を劇的に進化させました。
2015年の復活以降は、霜降り明星に代表される新世代の台頭、マヂカルラブリーや錦鯉による「漫才の定義」を巡る論争、そして令和ロマンによる戦略的漫才の完成に至るまで、競技としての純度は年々高まり続けています。予選参加組数が1万組規模へと膨れ上がった現在、決勝進出者一覧に名を連ねること自体が上位0.1%未満の狭き門であり、芸人経歴における最高峰の栄誉となっています。
決勝の舞台で見取り図、さや香、オズワルド、ロングコートダディといった実力派が繰り広げた名勝負は、王座獲得には至らずとも、大会の歴史に深く刻み込まれています。