ネット掲示板やSNSでは「三菱商事は学歴至上主義」「東大・慶應の体育会以外は受からない」といった極端な言説が散見されますが、これは現場の実態と乖離した一面的な誤解です。
1. 東大・早慶生でも大半が不合格になる現実
東大や慶應の学生であっても、三菱商事を受験した学生の8割以上は不採用となります。学歴は選考における「必要条件」の一部(基礎知力の証明)に過ぎず、決して「十分条件」ではありません。有名大学出身という肩書きにあぐらをかき、具体的な行動実績や人間的魅力が伴わない学生は初期選考で容赦なく落とされます。
2. 事業環境の変化に伴う「認知的多様性」の重視
従来の総合商社のビジネスは、資源トレーディングや大規模投資が中心であり、体育会的な縦社会の突破力が重視される傾向がありました。しかし、エネルギー変革(EX)やデジタルトランスフォーメーション(DX)、脱炭素社会に向けた新産業創出が急務となる中、企業側が求める人材像は大きく変化しています。
同質的なエリート集団だけでなく、異分野の専門性を持つ理系人材、独自の視点を持つ地方大生、起業や新規事業立ち上げ経験を持つ異能の人材など、組織の認知的多様性(Cognitive Diversity)を高める採用へとシフトしています。