イタリア語の乾杯完全ガイド!チンチンとサルーテの真実とマナー

イタリア語の乾杯完全ガイド!チンチンとサルーテの真実とマナー

話題沸騰中の イタリア語の乾杯完全ガイド!チンチンとサルーテの真実とマナーについて、主要な情報を分かりやすく掲載しています。

イタリアにおける乾杯(Brindisi=ブリンディジ)は、単なる食事のスタート合図ではなく、人間関係の信頼確認と古来の呪術的儀礼が融合した重要な行為です。現地で絶対に犯してはならない代表的な3大マナーと迷信の背景を解説します。

◆ イタリアの食卓に潜む3つの絶対禁忌

  1. 乾杯時に相手の目を直視しない(Guardarsi negli occhi):目を逸らすと「7年間の性的不運・悪運(7 anni di sfortuna a letto)」が訪れると固く信じられている。
  2. 水や空のグラスで乾杯する(No con l'acqua):相手に不幸や死を願う呪詛と受け取られかねない最大のタブー。
  3. 他人の腕と交差させてグラスを合わせる(Non incrociare le braccia):十字架や裏切りの構図を連想させ、不吉とされる。

まず最も強烈なのが、「乾杯の瞬間に相手の目をまっすぐ見つめる(Guardarsi negli occhi)」というルールです。もし視線を外したり、手元のグラスを見ながら乾杯したりすると、周囲から即座に「Guarda negli occhi!(目を見て!)」と鋭い指摘が入ります。この迷信は中世ヨーロッパの暗殺文化に根ざしており、毒殺を警戒して「私はあなたに敵意を持っていません」という誠実さを証明するために相手の瞳を凝視した名残です。現代ではこれが転じ、「目を合わせないとベッドの上で7年間不能になる」という強いジンクスとして定着しています。

次に、「水での乾杯が絶対にNGとされる理由」です。これには古代ギリシャ・ローマ神話に登場する冥界の河「忘却の川(レテの川)」の伝承が関わっています。死者が現世の記憶を消すために飲むのが水であったことから、水で乾杯することは「死者の領域への誘い」を意味し、同席者の死や病気を願う不吉な行為とみなされます。お酒が飲めない場合でも、ノンアルコールドリンクやジュースを注ぐか、ワインを少量だけ注いで口をつけるふりをするのが大人の配慮です。

そして3点目が「腕を交差させない(Non incrociare le braccia)」というマナーです。大勢でテーブルを囲んで乾杯する際、向かい合う相手同士が同時に手を伸ばすと腕がクロスすることがあります。これはキリストの磔刑(十字架)を想起させるだけでなく、中世の秘密結社や騎士団における「裏切り」の象徴と重なるため、必ず手前や奥の順番を譲り合って腕が重ならないようにします。

林 結菜
著者

林 結菜

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。