ユキリョウイチの結婚説が根強く囁かれ続ける最大の要因は、1996年に放送が開始され、2005年のスペシャル版『白線流し 〜夢見る頃を過ぎても〜』まで足掛け10年にわたり続いた名作ドラマ『白線流し』の強烈なインパクトにあります。彼が演じた富山慎平は、仲間思いでありながら不器用で、青春の蹉跌をリアルに体現する青年でした。
劇中では、登場人物たちが20代半ばから30代へと年齢を重ねるにつれて、就職、挫折、そして恋愛や家庭を持つプロセスが克明に描かれました。作中で描かれた登場人物たちの婚姻関係や人生の歩みが、視聴者の記憶の中で現実のキャスト陣の私生活と無意識に重ね合わされたことが、「結婚して妻がいる」という言説が独り歩きを始めた直接の引き金となっています。
では、現実のプライベートにおける歴代彼女や熱愛報道の実情はどうだったのでしょうか。当時から彼を追っていた芸能記者の記録を掘り起こすと、共演女優との親密交際が噂された局面はあったものの、写真週刊誌による決定的なスクープ写真は一枚も撮られていません。当時、若手実力派俳優として注目を集めていた酒井美紀や京野ことみ、馬渕英里何らとの間にも、現場でのプロフェッショナルな仲間意識を超えた男女関係を示す事実は存在しませんでした。
ファンの間では「クールでストイックな性格ゆえに、安易な熱愛スキャンダルを徹底して排除していた」と語り継がれており、表立ったスキャンダルを一切起こさない徹底した自己管理が、結果として後年の「ミステリアスな私生活像」を形成する要因となりました。