ブライダル業界の慣習が柔軟になるにつれ、ジュエリー産業全体にも大きな地殻変動が起きている。一般社団法人日本ジュエリー協会の動向レポートを見ても、フォーマルなブライダルジュエリーだけでなく、自己表現や自己投資としてパーソナルリングを購入する層が右肩上がりに伸びている。
かつては「左手薬指=結婚指輪専用」という暗黙のルールが根強かった。しかし現在では、自らの目標達成を誓うリングや、長年愛用してきたヴィンテージリングを左手薬指に重ねるスタイルが定着。伝統的なマリッジリングの重みと、軽やかなファッション性の境界線は美しく融解し始めている。