大谷翔平打席登場曲まとめを振り返る上で、ファンの記憶に最も強烈なインパクトを残したのが、日本が誇るカルチャーであるアニメ主題歌の起用です。
特に世界的な大反響を呼んだのが、大人気アニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のメインテーマ『il vento d'oro』でした。主人公ジョルノ・ジョバァーナが絶望的な状況を打破し、反撃に転じる際に流れる名高きピアノフレーズがアナハイムの球場に響いた際、日米のアニメファンと野球ファンは驚愕しました。ネット上では「大谷が相手投手を無駄無駄ラッシュで打ち砕く合図だ」と大騒ぎになり、現地中継のアナウンサーが作品の背景を解説する事態にまで発展しました。
また、同じく世界的ヒット作『呪術廻戦』のエンディングテーマであった『LOST IN PARADISE feat. AKLO』の採用も、大谷選手の卓越したセンスを証明しました。渋谷を想起させるストリートカルチャーと洗練されたホーンセクションは、大谷選手が持つ軽やかでスタイリッシュなプレースタイルに見事に合致していました。
さらに過去には、母の日の特別演出として『美少女戦士セーラームーン』の主題歌『ムーンライト伝説』を打席曲に選ぶなど、茶目っ気とエンターテインメント性を兼ね備えた一面も見せています。大谷選手にとって登場曲とは、自らの闘志を鼓舞するだけでなく、スタンドの観衆や視聴者を巻き込んでスタジアム全体をフェス空間へと変貌させるコミュニケーションツールなのです。