飛行機が墜落する確率は何%?車や宝くじとの比較と安全な座席の真実

飛行機が墜落する確率は何%?車や宝くじとの比較と安全な座席の真実

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航空事故が引き起こされるメカニズムについても、世間のイメージと実態には大きなズレがあります。事故原因の内訳を分類すると、現代の航空機事故の構図が鮮明に浮かび上がります。

公的データに基づく大まかな要因比率は、パイロットの判断ミスや状況認識の遅れといった「ヒューマンエラー」が約50〜60%を占め、機体トラブル(整備不良やシステム障害)が約20%、悪天候などの環境要因が約10〜15%となっています。近年の旅客機はエンジンの単発停止や油圧系統の破断が発生しても安全に着陸できるようシステムが2重・3重にバックアップ(冗長化)されており、機体の機械的故障単体で大事故に至るケースは激減しています。

また、搭乗者が最も恐怖を感じやすい「乱気流」ですが、乱気流の揺れそのものが原因で近代ジェット旅客機が空中で破壊され墜落することは、工学上まずあり得ません。旅客機の主翼は、設計段階で極限の乱気流を想定し、しなやかに上方へ数十度曲がっても折れない驚異的な構造強度を持っています。

乱気流事故で負傷者や死者が出る真の原因は、機体の損傷ではなく「シートベルトを締めていなかった乗客が天井や通路に猛烈な力で叩きつけられること」です。晴天乱気流(CAT)と呼ばれるレーダーに映らない突発的な揺れに遭遇した場合でも、シートベルトさえしっかりと腰の低い位置で締めていれば、致命的な怪我を負うリスクはほぼゼロに抑えられます。

なお、国内線と国際線の事故率の違いについては、長距離を飛行する国際線のほうが危険に思われがちですが、離着陸の回数が少なく巡航高度を安定飛行する時間が長いため、運航距離あたりの事故率はむしろ低くなります。路線を問わず、大手アライアンスに加盟し、国際的な航空会社安全性格付けランキングで最高評価の「7つ星」を維持する正規キャリアを選定している限り、危険度の差異を神経質に気にする必要はありません。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。