近年、特に問題視されているのが中国大使館や中国公安局(警察)を騙る自動音声詐欺です。警察庁や各都道府県警のサイバー犯罪対策課も公式に特殊詐欺の注意喚起を継続して発信しています。
典型的な手口の流れは極めて巧妙です。電話に出ると、まずは女性または男性の機械的な自動音声(多くは中国語、一部では機械翻訳された不自然な日本語)が流れます。「こちらは中国大使館です。あなた宛ての重要書類(または緊急の荷物)が届いています」「あなたのパスポートが犯罪組織に不正利用され、出入国制限がかけられています」といった強い不安を煽るメッセージが再生されます。
その後、「詳細を確認する場合はダイヤルの『9』を押してください」などと案内され、ボタンを押すと現地の警察官や調査員を装う人物(オペレーター)に接続。身の潔白を証明するための「保釈金」や「調査費用」名目で、指定の暗号資産口座や海外銀行口座へ送金を迫るという手口です。ターゲットは在日中国人留学生やビジネス関係者のみならず、言葉がわからない日本人にも無差別に仕掛けられています。