縁結びの総本山として知られる出雲大社や、天照大御神を祀る最高峰の聖地である伊勢神宮、都心の大杜である明治神宮などでは、細かな小銭の語呂合わせよりも、身心の清浄と基本の参拝作法が重んじられる。
出雲大社では一般的な「二礼二拍手一礼」ではなく、「二礼四拍手一礼」という古式に則った作法が受け継がれている。この四拍手には四季の恵みへの感謝や、神への深い敬意が込められており、小銭の種類以上に身体所作の丁寧さが祈りの場を形作る。
伊勢神宮の正宮においては、個人的な私利私欲を祈願するのではなく、国家の安寧や感謝を捧げるのが古くからの習わしだ。鳥居の前で一揖(いちゆう)し、手水舎で両手と口を清め、背筋を伸ばして神前に立つ。神域の空気を乱さぬ落ち着いた身のこなしこそが、結果として良質な巡り合わせを引き寄せる土台となる。