2021年のグループ再始動から時を経て、彼のステージングは円熟味を増すどころか、むしろ初期衝動のような激しさを帯びている。全国ツアーの現場では、酸欠寸前になりながら客席の一人ひとりと目を合わせ、魂を揺さぶる言葉を投げかける姿が日常だ。客席には当時リアルタイムで聴いていた世代だけでなく、親の影響で曲を知った10代の姿も目立つ。
ソロ活動と並行して進めるメディア出演やフェスへの参戦など、スケジュールは常に過密を極める。取材現場で目撃される彼は、カメラが回っていない瞬間ですら周囲への感謝と音楽への情熱を口にし、スタッフを鼓舞する。ただ歌うのではなく、目の前の人間の明日を変えるために声を絞り出す。そのストイックな姿勢こそが、彼が今もトップランナーであり続ける最大の原動力だ。