世界的映像ストリーミングサービスのNetflixで配信されている一流シェフたちのドキュメンタリー番組でも、アリウム系野菜(玉ねぎやニンニク)の扱い方は頻繁に議論の的となる。フレンチのプロフェッショナルが数時間かけて飴色に炒めるのに対し、アジアの炒め物文化は瞬間的な火入れと正確な刃物の入れ方を重んじる。
強火で一気に煽る調理法において、繊維の向きを揃えることは焦げ付きを防ぎ、全体に均一に熱を通すための必須技術だ。世界のトップシェフが実践する哲学は、実は私たちの台所でつくられる一皿の生姜焼きにもダイレクトに通じている。