新鋭・真利子哲也監督の長編商業映画デビュー作となった本作は、配給を手掛けた東京テアトルの支援のもと、一切の妥協を排して制作された。従来の邦画市場で量産されていた爽やかな青春群像劇に対するアンチテーゼとして、本作は強烈なカウンターを打ち放つ。
世間の常識や道徳観を軽々と飛び越える本作は、純粋なバイオレンス映画でありながら、出口のない若者たちの葛藤を描いた異色の青春映画でもある。地方都市の閉塞感、SNS時代に先駆けた承認欲求の歪み、そして言葉にならない鬱屈。それらを過激な暴力描写の中に落とし込んだ監督の手腕は、映画界に大きな衝撃を与えた。