コロンビアの地理的弱点は、急峻なアンデス山脈が国土を幾重にも分断している点にある。今回の激震は、主要都市を結ぶ物流の要衝「ラ・リネアトンネル」の周辺道路で大規模な地滑りを引き起こした。数千トンの岩塊と泥流が片側2車線の高速道路を完全に塞ぎ、長距離トラックや長距離バスが数百台規模で立ち往生している。
現場では重機を投入した土砂撤去作業が始まっているものの、断続的な余震と山間部の激しい降雨が二次災害のリスクを高めている。現地警察の交通管理部門は「完全復旧には少なくとも数日から数週間を要する見込み」と発表。代替ルートとなる旧道の迂回路も幅員が狭く、トレーラーの通行は絶望的な状況だ。
さらに、一部の農村集落では水道管の破裂や送電線の断線により、水と電気の供給が途絶している。自治体はヘリコプターを用いた緊急支援物資の輸送を開始したが、標高3,000メートルを超える高地ゆえの悪天候が空路からの接近を阻むケースも目立ち、救助活動は困難を極めている。