大学球界屈指の左腕として名を馳せた白鴎大学時代、最速150キロを超える剛速球と鋭利なスライダーのコンビネーションは無敵を誇った。鳴り物入りでプロ野球の門を叩いた2022年プロ野球ドラフト会議から数年。即戦力としての重圧を背負いながら、プロの厚い壁と向き合う日々が続いた。
プロの打者は、アマチュア時代のようにボール気味の釣り球に手を出してはくれない。カウントを悪くして置きにいったストレートを痛打される場面も目立った。力任せの投球から、打者を打ち取るための総合的なピッチングへの脱皮。それは想像以上に過酷な変革のプロセスだった。