かつて『NHKスペシャル』などの科学ドキュメンタリーで、腸内細菌叢が人間の寿命や免疫力、さらには精神状態にまで甚大な影響を与えている実態が特集され、日本中に空前の腸活ブームが巻き起こった。メディアの発信を機に、国民の健康意識は「お腹の調子を整える」レベルから「病気に強い体を作る」レベルへと劇的にアップデートされた。
現在、国際的な医学・生物学論文データベースであるPubMedで検索をかけると、乳酸菌の特定株がサイトカインの産生を調整し、気道感染症のリスクを低下させるメカニズムに関する研究成果が世界中から続々と報告されている。単なる伝承的な民間療法ではなく、エビデンスに基づく科学的アプローチとして評価が定着している証拠だ。