猫の毛色と種類全ガイド!性格の違いや遺伝の謎を専門家が徹底解明

猫の毛色と種類全ガイド!性格の違いや遺伝の謎を専門家が徹底解明

今注目を集めている 猫の毛色と種類全ガイド!性格の違いや遺伝の謎を専門家が徹底解明について、多角的な視点を整理して公開しています。

Q1:子猫のときと大人になってから毛色が変わることはありますか?
A1:大いにあり得ます。代表的な例がシャム猫などにみられる「ポイントカラー」で、体温が低い末端部(耳、鼻先、手足、尾)だけ色が濃くなる温度感受性チロシナーゼ変異によるものです。生まれたての子猫は母体内全体が暖かいためほぼ全身が白い状態で産まれ、外気に触れて成長する過程で模様が浮かび上がります。また、キジトラや黒猫でも加齢や栄養状態、季節の換毛によって被毛のトーンが変化することは日常的に起こります。

Q2:三毛猫とサビ猫の遺伝的な違いは何ですか?
A2:遺伝子の構成要素は非常に酷似しており、どちらも「黒系統」と「赤系統」の毛色を同時に発現させるX染色体を2本持っています。決定的な違いは「白斑遺伝子(S遺伝子)」が強く働いているかどうかです。白斑遺伝子が強く作用すると、色素細胞の移動が制限されて白い地が現れ、黒と赤の細胞が島状に分かれて「三毛猫」になります。白斑遺伝子が働かない、あるいはごく弱い場合、黒と赤の色素が体表全体で細かく混ざり合い「サビ猫(トーティシェル)」になります。

Q3:茶トラにオスが多いというのは医学的な事実ですか?
A3:事実です。赤(茶)を発色させるO遺伝子はX染色体に存在するため、オス(XY)は母親からO遺伝子を1つ受け継ぐだけで確実に茶トラになります。一方、メス(XX)が茶トラになるためには、両親の双方からO遺伝子を受け継ぐ(ホモ接合する)必要があります。この遺伝の確率差により、国内および海外の統計調査でも茶トラ猫の約75〜80%がオスであり、メスの茶トラは約20%程度にとどまります。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。