鈴木砂羽の結婚歴を振り返る上で欠かせないのが、元夫である俳優・吉川純広との歩みです。二人は2008年の劇団扉座の舞台『パッチギ!』での共演を機に出会い、約1年の交際を経て2011年10月に婚姻届を提出しました。当時、鈴木砂羽が39歳、吉川純広は29歳。鈴木砂羽の年の差婚として、10歳年下の新進俳優を射止めた姉さん女房ぶりがワイドショーでも大きく取り上げられました。
しかし、二人の結婚生活は長くは続きませんでした。2015年8月、約4年の結婚生活にピリオドを打つ電撃離婚を発表。双方の所属事務所を通じて出されたコメントでは、「将来に対する展望の違い」が主な理由として挙げられました。当時、報道各社が報じた吉川純広との離婚理由の背景には、大きく分けて2つの構造的要因が存在していました。
第一に、役者としての圧倒的な「キャリア・収入格差」です。結婚当時、鈴木砂羽はすでに映画賞の受賞歴を複数持ち、連続ドラマやバラエティのレギュラーを抱える売れっ子女優でした。対する吉川純広は劇団での活動が中心で、映像作品での知名度は発展途上。世間から「格差婚」と揶揄される重圧は、若手俳優だった夫側のプライドや精神面に少なからず影を落としました。
第二に、生活リズムの致命的なすれ違いです。売れっ子として多忙を極める妻と、舞台稽古やアルバイトに追われる夫の間で、日常を共有する時間は急速に減少していきました。離婚直前の週刊誌報道では夫側の不貞疑惑が取り沙汰されたこともありましたが、鈴木砂羽本人は会見などでこれを毅然と否定。互いの尊厳を守りつつ、「これ以上一緒にいてもお互いをすり減らすだけ」という冷徹な現実判断のもとで選ばれた円満な合意離婚でした。