高校における赤点(欠点・不可)の基準は、一律の法律で定められているわけではなく、各学校の「学則」および「成績評価規程」によって独自に設定されています。現場の進学校・実業高校・私立校などへの取材を総合すると、判定方式は大きく分けて以下の3パターンに集約されます。
最もオーソドックスなのが「点数固定型」です。定期考査の100点満点中、「30点未満」または「40点未満」を一律で赤点とみなす仕組みで、私立高校や中堅公立校に多く見られます。この方式ではテストの難易度に関わらず明確なボーダーが存在するため、生徒自身も目標点を設定しやすい特徴があります。
一方で、難関進学校や定期テストの難易度差が激しい学校で広く採用されているのが「平均点連動型」です。これは「学年平均点の2分の1(半分)」または「3分の1」を基準とする計算式です。例えば、難問揃いで学年平均点が40点だった場合、平均点の半分である20点未満が赤点となります。逆に平均点が80点と高かった場合は40点未満が赤点ラインに跳ね上がるため、「平均点計算」を意識した相対的な立ち回りが求められます。
さらに近年増えているのが、定期テストの素点だけでなく、小テストや提出物の平常点を加味した「総合評価連動型」です。定期考査で基準点を超えていても、提出物の未提出が重なると総合値で赤点相当と判定されるケースがあるため、日頃の学習姿勢がダイレクトに反映される設計になっています。