ネット上で突如として大波を起こしたこのフレーズ。追跡取材を進めると、発祥の原点は単一の投稿にとどまらない複雑なレイヤーを持っていることが分かった。もともとは「笑った(わろた)」というありふれた感嘆表現に、意図的なスペースと語尾の「あ」を付与した脱力系タイポが始まりだ。
かつてテキスト掲示板で打ち間違いから偶発的に生まれたこの表記は、長らく一部のコアなネットユーザーの間で密かな「味のある崩し表現」として使われていた。しかし今年に入り、アルゴリズムの波に乗る形でショート動画のテキストテロップとして再発見される。感情を敢えて排したような無機質さと絶妙なヌケ感が、倍速視聴時代を生きる若者の感性にジャストフィットしたのだ。
爆発的バズの引き金となったのは、ある人気クリエイターが投稿した数秒のコント動画だった。失敗談のオチとして画面中央に大きく表示された「わろ た あ」の文字。これが一晩で数百万回再生を記録し、真似をする投稿が相次ぐ事態となった。