市場の歴史は、戦後間もない1948年頃に遡る。小樽駅前の露店から始まったこの市場は、土地の形状が三角形であったことからその名がついたと言われている。傾斜地に立つ独特の木造建築群は、昭和の面影を今に伝える貴重な遺産だ。
この活気を長年にわたり維持し、時代の変化に対応してきたのが小樽三角市場商店街振興組合である。地域の水産業を支える誇りを持ちながら、時代のニーズに合わせて観光客を温かく迎え入れる体制を整えてきた。単なる観光地化に流されることなく、プロの目利きによる質の高い魚介を提供し続ける姿勢こそが、半世紀以上にわたって人々を惹きつけて止まない理由なのだ。