旅先で拾った星砂を小瓶に詰めて持ち帰る——そんな昔ながらの旅情が、いま法的なリスクを孕んでいる。現在、竹富島や西表島を含む広大なエリアは西表石垣国立公園に指定されており、環境省によって厳格な自然保護管理が行われている。
国立公園内の「特別保護地区」や「第1種特別地域」において、砂や石、動植物を無許可で採取する行為は自然公園法違反となり、重い罰金や懲役刑が科される可能性がある。「ほんのひとつまみだから」という安易な持ち帰りが積み重なり、島本来の景観が損なわれてきた結果の厳しい措置だ。砂浜に設置された看板を見落としたでは済まされない。持ち帰りが許されているのは指定売店で正規に販売されている加工品のみであることを、すべての旅行者は銘記すべきだ。