形が整ったとしても、髪の質感がパサついていては台無しだ。いま美容・ヘアケア産業において最も開発競争が過熱しているのが、レイヤーの動きを殺さずに毛束の輪郭を際立たせるスタイリング剤の領域である。重厚なワックスで固める時代は終わり、現在は内側から発光するような湿度感をいかに軽やかに纏わせるかが問われている。
サロン専売メーカーの雄である株式会社ミルボンをはじめ各社が競って投入しているのが、植物由来のライトオイルやセラムバームだ。手のひらに1〜2滴伸ばし、毛先の内側から手ぐしを通すように馴染ませる。表面にペタッとつけるのではなく、空気を含ませるように揉み込むことで、カットラインが際立ち、一日中崩れない束感が維持される。適切なプロダクト選びは、スタイリングの腕前を何倍にも底上げしてくれる。