利用者が抱きがちな最大の誤解は、「VPN(仮想プライベートネットワーク)を使っていれば完全に匿名化され、ウイルスも防げる」という神話です。一部の悪質なまとめサイトでは「VPNを使えば海外のリンク集も安全に楽しめる」といった無責任な言説が散見されますが、これはセキュリティの構造を無視した誤誘導に過ぎません。
VPNは通信経路を暗号化し、IPアドレスの見かけ上の位置を変更する技術に過ぎず、悪意あるスクリプトの実行やフィッシング詐欺サイトへの誘導を阻止するファイアウォールではありません。VPN接続下であっても、偽の警告バナーをクリックしてマルウェアを落としたり、個人情報をフォームに入力してしまえば、被害は100%発生します。むしろ、「VPNを通しているから大丈夫」という心理的油断(正常性バイアス)が、より致命的な被害を引き起こす引き金となっています。