Q1:「貧乏人は麦を食え」という発言は、池田首相の時代のことですか?
A1:いいえ、首相就任前です。第3次吉田茂内閣で大蔵大臣を務めていた1950年の参議院予算委員会での発言です。しかも実際には「所得の少ない人は麦を、多い人は米を食うという経済原則」と答弁したものであり、「麦を食え」と命じた事実はありません。新聞の見出しによる表現の切り取りが定着してしまったものです。
Q2:池田勇人が創設した「宏池会」とはどんな派閥ですか?
A2:1957年に池田が結成した自由民主党の政策集団です。派閥名は後漢の学者・馬融の「宏池に身を浸す」という故事に由来します。伝統的に官僚出身者が多く、「軽武装・経済重視」「ハト派・リベラル」「政策通」を特徴とし、大平正芳、鈴木善幸、宮澤喜一、岸田文雄など多くの首相を輩出しました。
Q3:池田勇人の死因と、東京オリンピックとの関係は?
A3:死因は喉頭癌です。1964年の東京オリンピック開催時にはすでに病状が悪化していましたが、国家の晴れ舞台を成功させるため入院を先送りにし、開会式を見届けました。閉会式の翌日に退任を表明して国立がんセンターに入院し、翌年1965年8月13日に65歳で逝去しました。