原菜乃華のキャリアにおける最大の転機となったのが、2022年公開の新海誠監督のアニメーション映画『すずめの戸締まり』です。1,700人を超える大規模オーディションを勝ち抜き、主人公・岩戸鈴芽役に抜擢されました。
新海監督は彼女を選んだ決定打として「感情の生々しさと、声に乗る感情の圧倒的な情報量」を挙げています。マイクの前で全身を使って叫び、泣き、笑うそのアフレコ風景はメディアでも特集され、第46回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。子役時代に培った現場勘と、思春期に磨き上げた内面表現が見事に結実した瞬間でした。
近年の出演作一覧を見ても、映画『ミステリと言う勿れ』での狩集汐路役、実写版『【推しの子】』での有馬かな役など、原作ファンの期待値が極めて高い作品で常に期待を超えるパフォーマンスを披露しています。昔の愛らしい面影を残しつつも、役柄ごとに全く異なる表情を見せる「カメレオン女優」としての進化は止まりません。