このビッグカードをめぐり、日本のサッカーファンの間でも散見される大きな誤解が2つ存在します。
第1の誤解は、「PSGは個人の閃き頼みで守備をしないチームである」というイメージです。メッシやネイマール、エムバペが在籍した時代の先入観が根強く残っていますが、現在のルイス・エンリケ体制は11人全員が連動してプレッシングを行うモダンなチームへと刷新されています。最前線のバルコラやデンベレも献身的なバックチェックを怠りません。
第2の誤解は、「リバプールはユルゲン・クロップ時代のゲーゲンプレッシング一辺倒のままである」という見方です。アルネ・スロット監督就任以降、リバプールは無謀な縦への急ぎすぎを抑制し、中盤でテンポをコントロールしながらゲームを落ち着かせる「計算されたフットボール」を確立しました。この両チームの戦術的変遷を理解していなければ、現代のCL最高峰の攻防を正しく読み解くことはできません。