別冊マーガレット連載時、読者の間で幾度となく議論が巻き起こった「最終的に結ばれるペア」の行方。コミックス全11巻(全46話)を経て到達した最終回では、6人全員が過去のトラウマや誤魔化しを乗り越え、3組の正規カップルとして成立しました。
それぞれのカップルが結末に至るまでの心理的変遷と決断のプロセスは以下の通りです。
① 相原英二 × 池澤瑞穂(不器用なふたりが手に入れた本物の信頼)
物語最大の関心事であった主人公・英二の恋の決着。英二は泉への未練を完全に断ち切る過程で、自分を厳しくも温かく見つめ続けてくれた瑞穂の存在の大きさに気づきます。一方の瑞穂も、他人のために自分を犠牲にする英二の不器用さに惹かれながらも、彼が泉を想い続けていることに苦悩していました。互いに傷つくことを恐れず本音をぶつけ合った末、英二からの正式な告白によって結ばれます。「誰かの代わり」ではなく「目の前のあなた」を選んだ二人の姿は、本作のテーマである「恋を知る」瞬間を象徴しています。
② 別所直彦 × 汐崎泉(距離と誤解を乗り越えた強固な絆)
中学時代からの安定したカップルに見えた直彦と泉ですが、高校生になり英二の秘めた想いを知ってしまったことで一時的に関係が揺らぎます。「自分が英二を傷つけていたのではないか」と自責する泉と、彼女の不安を受け止めきれず焦る直彦。しかし、遠回りな感情の吐露を経て、二人は「過去の幼なじみ関係」から脱却し、成熟した一対一の恋人として再スタートを切る結末を選びました。
③ 瀬戸口太一 × 藤村小春(誠実さが溶かした心の防壁)
読者からの支持が極めて高かったのが、猪突猛進な太一と心を閉ざしていた小春のペアです。過去の失恋から「都合の良い女」を演じていた小春に対し、太一は一切の打算なく正面から愛を伝え続けました。英二との嘘の付き合いを経て、小春は「誰かに本気で愛される恐怖」を克服。太一の不変の誠意を受け入れ、心からの笑顔を取り戻して恋人同士となりました。