2011年夏、高嶋政伸さんが東京家裁に離婚訴訟を提起したことで、騒動は一気に過熱しました。裁判の争点は、民法第770条第1項第5号が定める「婚姻を継続し難い重大な事由」が存在するかどうかでした。美元さん側は一貫して関係修復を訴える一方で、高嶋さん側は「すでに夫婦関係は修復不可能なまでに破綻している」と真っ向から対立しました。
この裁判を異様なものにした最大の要因が、メディアを騒がせた「罵倒音声テープ」の存在です。法廷に証拠として提出されたこの録音データには、寝室や居室で繰り広げられた凄まじい口論の模様が記録されていました。高嶋さんが感情を激昂させて怒鳴り散らす声や、美元さんが冷徹に追及を続ける緊迫したやり取りが週刊誌等にリークされ、世間に計り知れない衝撃を与えました。
2012年6月に行われた本人尋問で、高嶋政伸さんは証言台に立ち、当時の苦渋に満ちた心境を告白しました。「彼女と過ごす空間では常に緊張を強いられ、心身ともに衰弱していった」「包丁を持ち出されたこともあり、恐怖の対象でしかなかった」「芸能生活をすべて捨ててでも離婚したい」とまで語り、夫婦関係の破綻を訴えたのです。一方の美元さんも法廷で反論し、「夫の潔白を信じている」「暴力を振るわれたのは自分の方だ」と涙ながらに復縁の可能性を訴え続けました。