ユカイ氏とタンポポさんの絆を語る上で欠かせないのが、壮絶な不妊治療の経験です。2011年に上梓した自著『タネナシ。』(講談社)において、ユカイ氏は自身が「無精子症」(精液中に精子が存在しない状態)であることを公表しました。
世界保健機関(WHO)の調査等でも男性側に不妊要因があるケースは約半数にのぼるとされますが、当時は男性が自らの不妊をカミングアウトすることは芸能界のみならず日本社会全体で極めて異例でした。ユカイ氏は睾丸から直接精子を採取する手術(TESE)を受け、タンポポさんと二人三脚で顕微授精に挑み続けました。
過酷な治療の末、ふたりの間には3人の宝物が誕生しました。
- 2010年2月誕生:長女・新菜(にいな)さん
幼少期から表現力豊かに育ち、アーティスティックスイミング(シンクロナイズドスイミング)や学業に真摯に打ち込む芯の強い長女。 - 2011年11月誕生:長男・頼音(らいおん)くん、次男・匠音(しょおん)くん(双子)
スポーツ万能で活発な双子の兄弟。野球をはじめとする課外活動に熱中し、父親であるユカイ氏と男同士の絆を深めている。
別居期間中、長女は母親であるタンポポさんと暮らし、双子の息子たちはユカイ氏が佐野市の拠点で面倒を見るなど、子どもの成長段階や進路に合わせた「柔軟な分担体制」が敷かれました。子育てという最大のミッションを前に、ふたりは夫婦であると同時に「強固な共同事業主」として機能し続けたのです。