山口美沙さんのキャリアの原点といえば、1993年4月にスタートしたNHKの子供向け教育バラエティ『天才てれびくん』です。番組の立ち上げと同時に集められた「初代てれび戦士」の1人として抜擢された彼女は、1993年4月から1996年3月までの丸3年間にわたってレギュラー出演を務めました。
当時の『天才てれびくん』は、CGを大胆に導入したバーチャルスタジオや本格的なドラマ仕立ての構成など、テレビ番組としても画期的な試みが詰め込まれた伝説的プログラムでした。同期のてれび戦士には、クリスティー・コーサルさん、須山彩さん、栗山祐介さん、清野努さんらが名を連ねており、子どもたちだけで未知のミッションに立ち向かう彼らの姿は、同世代の視聴者にとって憧れの対象そのものでした。
初代てれび戦士の中でも、山口美沙さんは利発さと愛嬌を兼ね備えたバランサーとして重宝されました。生放送でのアドリブ対応やロケ先での度胸など、小学生離れした対応力はこの3年間で培われたものです。放送終了から数十年が経過した現在でも、歴代の天てれ同窓会企画や特番の話題が出るたびに、彼女の名前が真っ先に挙がるのは、黎明期を支えた確固たる功績があるからに他なりません。