モンゴル横綱はなぜ強いのか?歴代一覧から引退の真相・現在まで徹底追跡

モンゴル横綱はなぜ強いのか?歴代一覧から引退の真相・現在まで徹底追跡

モンゴル横綱はなぜ強いのか?歴代一覧から引退の真相・現在まで徹底追跡について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をお届けします。

圧倒的な強さを誇ったモンゴル出身横綱たちですが、その引退劇や土俵外のトラブルを巡っては、メディアで激しい議論が巻き起こりました。報道各社の一次取材記録や本人の証言から、その真相を客観的に再検証します。

朝青龍:絶頂期での電撃引退と「品格論争」の結末

2010年1月場所で25回目の優勝を果たした直後、一般男性への暴行騒動の責任を取る形で引退届を提出した朝青龍。土俵上でのガッツポーズや懸賞金の受け取り方、怪我による巡業休業中のモンゴルでのサッカー参加など、日本相撲協会や横綱審議委員会との間で「横綱の品格」を巡る衝突が絶えませんでした。引退会見で「相撲に対する悔いはない」と涙を浮かべた背景には、実力至上主義と日本の伝統的格式との深い溝が存在していました。

日馬富士:2017年秋巡業での事件と潔い責任の取り方

2017年11月、鳥取市内の飲食店で後輩の貴ノ岩関に対して暴行を加えた責任を取り、現役を引退した日馬富士。検察の略式起訴を受け、罰金刑が確定しました。事件の背景には「先輩への礼儀」や「兄弟弟子同士の指導」の行き違いがあったとされていますが、日馬富士は弁解を一切口にせず、「横綱としての責任」を一心に背負って即座に土俵を去りました。この引き際の潔さは、後の教育者としての活動にもつながっています。

照ノ富士:序二段からの奇跡的な復活劇

引退劇の影で、大相撲史に永遠に残る感動的なドラマを紡いだのが照ノ富士です。大関昇進後に両膝の前十字靭帯損傷、半月板損傷、さらに糖尿病やC型肝炎を併発し、大関から一気に序二段(幕下の3階級下)まで番付を転落させました。当時の特番インタビューで照ノ富士は「何度も親方に『辞めさせてください』と頼み込んだ」と告白しています。

しかし、伊勢ヶ濱親方(元横綱・旭富士)の「病気を治せば必ず戻れる」という言葉を信じ、過酷なリハビリと食事療法を完遂。2019年春場所から怒涛の連勝街道を突き進み、2021年名古屋場所後に大相撲史上初となる「大関陥落から序二段を経て横綱への昇進」という奇跡を成し遂げました。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。