作中の最終章(Vリーグ編)において、高校を卒業したキャラクターたちの多様なキャリアパスが描かれました。世界最高峰の海外リーグや日本のV1トップリーグで戦う日向翔陽や影山飛雄のようなトップアスリートがいる一方、非常に地に足のついたリアルな社会人生活を送る選手たちも丁寧に描写されています。その代表格といえるのが黄金川貫至です。
黄金川貫至の卒業後の進路は、地元・宮城県内の自動車メーカー勤務であり、同時に一般社団法人日本バレーボールリーグ機構が運営するVリーグのDivision 2(V2)に所属するクラブチーム「仙台フロッグス」でプレーを続けています。専業プロ契約ではなく、平日は一般企業の会社員として勤務し、終業後や週末に練習・公式戦へ臨むデュアルキャリア(企業・地域密着型アスリート)の道を選択しました。
さらに注目すべきは、仙台フロッグスでのポジション転向です。高校時代は190cm超のセッターとして伊達工業のツーセッター・新体制の要を担っていましたが、社会人ステージでは登録ポジションがオポジット(OP)となっています。仙台フロッグスには烏野高校出身の月島蛍(ミドルブロッカー/仙台市博物館勤務)や、青葉城西高校出身の京谷賢太郎(オポジット兼アウトサイドヒッター)も在籍しており、かつて春高予選を争った宮城のライバルたちが同じユニフォームを着て切磋琢磨する光景は、連載完結から時を経た2026年の今もファンの胸を熱くさせています。