物理的な沈み込み機構を持つiPadやクラシックな端末において、最も深刻なトラブルがホームボタンの陥没原因となる経年劣化と異物混入です。ボタンの裏側に配置されているラバーガスケットの破損や、内部タクトスイッチの金属疲労によって、ボタンが奥に沈んだまま戻らなくなるiPad ホームボタン埋没は、長期間にわたる酷使の末に頻発します。
こうした事態に陥った際、絶対に避けなければならないのがネット上の都市伝説を鵜呑みにした乱暴な自己解決法です。ホームボタンが固くて押せない時の対処法として、ピンセットや針の先で隙間をほじくり出そうとしたり、隙間からパーツクリーナーや無水エタノールを大量に流し込んだりする行為は、致命的な二次災害を招きます。
近年のデバイスは極めて高密度に設計されており、わずかな金属片の挿入でディスプレイのフレキシブルケーブルを断線させる恐れがあります。また、揮発性アルコールであっても内部の液晶偏光板やバックライトシートに染み込めば、画面に回復不能なシミや焼き付きを残すことになります。ボタンの周囲に頑固な皮脂汚れが固着している場合は、極細繊維のマイクロファイバークロスをわずかにぬるま湯で湿らせ、固く絞った上で外周を優しく拭き取る程度にとどめるのが鉄則です。