『すみれのゆめ』の発売情報が解禁された際、最も大きな衝撃を与えたのは「初となるビキニ姿の水着カット」と「洗練された下着カット」の存在でした。それまで露出度の高い衣装とは距離を置いていた彼女が、なぜこのタイミングで肉体美を前面に押し出した表現に踏み切ったのでしょうか。
当時の発売記念イベントや専門誌のロングインタビューにおいて、上坂自身は「誰かに脱がされたのではなく、自分自身の意志で決断した」というニュアンスを一貫して強調していました。30歳を迎えた節目の年に、「女の子の憧れや夢をすべて詰め込んだ一冊にしたい」という明確なプロデュース意識が根底にあったのです。
沖縄の青い海を背景にした水着撮影では、健康的な曲線美と眩いばかりの透明感が際立ちます。また、都内のクラシカルな洋館やホテルで撮影された下着カットでは、レースの質感やライティングに本人の審美眼が反映され、単なる扇情性を排した「絵画のような美しさ」が提示されました。ファンの間で囁かれた「事務所の意向による路線変更ではないか」という憶測を、彼女自身の圧倒的な表現力と主体的なプロデュースワークが完全に覆した瞬間でした。