インターネット上の掲示板やSNSで「福知山公立大学はやばい」と検索される背景には、大きく分けて2つの極端な歴史的事象が存在します。一つは公立化以前の極度な経営危機、もう一つは公立化初年度に巻き起こった全国規模の志願者殺到です。
福知山公立大学の起源は、1871年(明治4年)に創設された私塾「愛花草舎」にまで遡ります。戦後の学制改革や短期大学の改組を経て、2000年に京都創成大学、2010年に成美大学へと改称されました。しかし、成美大学時代は深刻な定員割れと赤字経営が続き、一時は大学存続そのものが危ぶまれる事態に直面した経緯があります。当時の地元報道や教育関係者の証言でも「北近畿から大学の灯が消えるのではないか」と深刻な懸念が語られていました。
この危機に対し、福知山市が主導して2016年4月に設置されたのが現在の公立大学法人福知山公立大学です。公立化によって学費が国公立水準へ大幅に引き下げられた結果、2016年度入試では志願倍率が50倍を超える日程が出現するなど、大学受験界に激震が走りました。「定員割れの私立大学から一変して超高倍率の難関公立大学へ変貌した」という劇的な転換劇のインパクトがあまりに強烈だったため、ネガティブな意味とポジティブな驚きの双方が混ざり合い、「やばい」というスラングとして今なお検索され続けているのが実態です。