本書を完璧に仕上げた学習者が次に進むべき標準的なルートは、志望校や目的に応じて3つに分かれます。
【ルート1:文法問題演習の強化(私大・共通テスト対策)】
概念を理解した直後は、実際の入試問題形式に慣れる必要があります。『関正生の英文法ポラリス1 標準レベル』に進むことで、大岩で学んだ知識を「問われる形」でアウトプットするトレーニングが可能です。さらに私立難関大を目指す場合は、その後に『Next Stage』や『Vintage』などの網羅系問題集へステップアップします。
【ルート2:英文解釈・読解への接続(国公立・長文重視)】
一文を正確に訳す力を養うため、『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編』や『英文読解入門 基本はここだ!』へ進みます。また、同シリーズである『大岩のいちばんはじめの英文法【英語長文編】』を選択すれば、本書で培った文法知識をそのまま長文読解にスライドさせるスムーズな移行が可能です。
【ルート3:TOEIC・大人のやり直し英語】
TOEIC受験を目指す社会人の場合、本書を終えた段階で中学〜高校基礎の文法網羅が完了しています。すぐに『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』などの頻出単語帳と公式問題集、あるいはパート5対策の基礎問題集(『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』など)へ接続するのが効率的です。
【プロの結論】認知心理学から見る「おすすめできる人・慎重になるべき人」の判断基準
認知心理学における「認知的過負荷(Cognitive Overload)」の観点から見ると、初心者が挫折する原因の多くは、情報量が多すぎる教材に手を出して脳のワーキングメモリがパンクすることにあります。本書は徹底的な情報選別によってこの過負荷を排除し、最小限のエネルギーで最大の理解効率を生み出すよう設計されています。
▼ 本書を強くおすすめできる人
- 中学英語や高校初級レベルの文法に強い苦手意識や抜け漏れがある人
- 分厚い網羅系参考書(Next Stage等)を買ったが途中で挫折した経験がある人
- 最短期間(1〜2週間)で英語の全体像をスピーディーに復習したい受験生・社会人
- 単なる丸暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という論理的な仕組みを理解したい人
▼ 本書の購入に慎重になるべき人
- 模試で既に偏差値55以上を安定してキープできている人(内容が易しすぎる可能性があります)
- 1冊で難関大レベルの入試問題演習まで網羅したいと考えている人(目的が合致しません)
- 品詞や文型の説明を読まず、問題の解答だけを暗記しようとする人(本書の強みを活かせません)