2024年3月、愛子さまは中世和歌を研究テーマとした卒業論文を提出され、晴れて学習院大学卒業を迎えられました。宮内庁関係者や教育関係者の間では、大学院への進学や海外留学が有力視されていた時期もありましたが、選ばれた進路は民間組織への就職でした。その決断の背景には、皇族としての使命感と社会に直接貢献したいという強い願いが込められていました。
注目を集めた愛子さまの就職理由について、宮内庁の公式発表資料や文書回答では「福祉活動や災害救護をはじめ、人道支援に尽くす日赤の理念に深く共鳴されたこと」が明かされています。幼少期から両陛下が被災地へ足を運び、被災者の痛みに寄り添うお姿を間近でご覧になってきた経験が、社会貢献への志を育む決定打となりました。また、歴代の皇后が日本赤十字社の名誉総裁を務めてきた歴史的経緯も、ご自身の選択を後押しする自然な土台となったと見られています。
現在の愛子さまの勤務先と部署は、東京都港区芝大門に本拠を置く日本赤十字社本社の「青少年・ボランティア課」です。常勤の正規職員ではなく、皇室としての儀式や公務に支障をきたさない「嘱託職員」という身分を選択されました。配属先では、全国の青少年赤十字(JRC)活動の普及推進やボランティア育成に関する書類作成、各種研修会の準備といった地道な実務に携わっておられます。
社内での愛子さまの現在の様子について、日赤関係者は「特別扱いを一切望まれず、周囲の同僚と同じように書類整理や電話応対に誠実に取り組まれている」と証言しています。出勤日には同僚と笑顔でお弁当を召し上がるなど、自然体で職場に溶け込まれている姿が印象的です。象徴としての立場と一人の働く社会人としての日常を巧みに両立させ、愛子さまの日本赤十字社勤務は極めて堅実な軌道に乗っています。